1月23日(金)2日目の午前中にはポスターセッションが行われ、これまで取り組んできた探究の成果を存分に発揮することができました。津波を経験した人ならではの視点から寄せられた質問も多く、非常に有意義な時間となりました。また、実際に被災した地域の生徒だからこそ選ばれたテーマの探究が多く、どれも興味深い内容ばかりでした。
午後には「津波伝承まち歩きスタディツアー」が実施されました。多賀城高校から多賀城駅へ移動した後、最初に訪れたのは震災と津波の記憶を伝えるアーチと円柱のモニュメントでした。これは「犠牲者への追悼」「震災から得た知恵や教訓の伝承」「減災への誓い」を目的に設置されたもので、私たちもそこで追悼を行いました。アーチの高さは実際に多賀城市内に到達した最大の津波の高さを示しており、その4.6mという数字を現地で目の当たりにしたことで、改めて津波の恐ろしさを実感しました。
その後は多賀城市内を歩き、各地に設置された津波波高表示を見て回りました。海抜が下がるにつれて波高が上昇していく様子に大きな衝撃を受けました。また、これらの波高表示は、多賀城高校の生徒たちが「東日本大震災を過去のものにしてはならない」という思いを込め、国や県、電力会社などと協力して設置したものだと知り、その取り組みに深く心を動かされました。
さらに、あるフェンスに残された白い線も見学しました(最後の写真です)。これは津波が押し寄せた後、引き波によって残された跡で、二重三重に重なる線から押し波だけでなく引き波も同じくらい危険であることを理解しました。その後に訪れた歩道橋では、津波の後に一晩をそこで過ごした小学生の話を聞き、津波がなかなか引かず雪の降る夜をみんなで体を寄せ合って過ごした状況を知ることができました。
2日目を通して私が強く感じたのは、「被災した地域の人々が、震災を忘れ去られないように努力し続けていること」、そして「津波の恐ろしさを実際に歩いて体感することの大切さ」でした。今回の経験を通し、これからは災害を他人事ではなく自分事として捉え、私たちにできることをひとつひとつ考えていく姿勢がより一層重要だと実感しました。