11月8日(土)、中学1年生を対象に二上山地学実習を実施しました。屯鶴峯の近くまでバスに乗り5分ほど歩き、今回フィールドワークをする場所に集まった生徒たちは、奈良教育大学の和田穣隆教授からお話を聞きました。和田教授は「木が沢山生い茂っている様子がまるで鶴が群れている様に見えたので、この場所を屯鶴峯と呼ぶようになったと言われています。私たちの今立っているこの大きな岩は、凝灰岩でできています。屯鶴峯の凝灰岩は、火山の噴火によって生じる火砕流から雲のように立ち上った火山灰が降り積もってできた火山砕屑岩です。この噴火は1500万年前に起き、その頃はまだ人類は存在しませんでした。ですので、その頃の記録は残っていませんが、火砕流を伴う噴火は今でも起こっているので、それを研究しながら、当時も同じように地層ができていったんだなと理解することができます。地学では、気づいたことは全てをメモしますが、これはどの分野の学問においてもとても大事なことで、どのようなことがいつ役に立つかわからないのです。例えば、もし屯鶴峯で起こったような噴火が現代の日本で起こった場合、1億人が亡くなると予測されています。こういった事態に、どんな知識が役に立つかはわからないのでとにかく興味のあることを勉強し、研究したいことを研究しましょう。もし、ひとつなにかをあきらめてしまっても、次になにをしたいか考えて学んでいきましょう」とお話しくださいました。
お話の後で、生徒たちは屯鶴峯の地層を探索しました。和田教授から紹介していただいた火山豆石を探しながら、とても楽しそうに、熱心に地層を観察していました。屯鶴峯の探索を終えたあと、香芝市二上山博物館を訪れました。博物館では二上山の誕生についてや、二上山で採取されるサヌカイト、凝灰岩、金剛砂の展示をしており、それらの石が昔からどのように使われていたのかを、ボランティアのガイドさんたちに紹介していただきながら学びました。さらに、サヌカイトの石包丁で紙を切る体験もさせていただき、生徒たちは感心しながら学んでいました。
この1日の体験を通して、色々な事に興味を持つことの面白さをより知るきっかけになったかと思います。和田穣隆教授、香芝市二上山博物館、そしてボランティアガイドの皆さま、この度は本当にありがとうございました。