2月26日(木)、高校2年生を対象に、東京大学大学院より梶田信教授、東京科学大学より近藤正聡准教授をオンラインでお招きし、プラズマや核融合に関する統合科学講演会を実施しました。
プラズマとは、個体・液体・気体ではない物質の第4の状態で、空気中に放電したり、また1万度を超えた温度で気体から生成されます。自然界で見られるプラズマには雷があり、その他に太陽から飛んできたプラズマが大気中のガスと相互作用したものがオーロラとして見えたりします。プラズマは様々なことに利用されていて、例えば蛍光灯はプラズマを作り出して光っていたり、フラッシュメモリの約80%の行程はプラズマによる加工を行っています。
現在研究が進められている次世代のエネルギー技術である核融合炉でもプラズマ状態を作り出す必要があり、しかも超高温の1億℃のプラズマでなくてはならず、それは地上に太陽を作り出し留めるようなものですのでとても難しい研究です。核融合と聞くと危険があるように感じてしまいますが、原子力発電で使われている核分裂とは明確に違うものです。核融合は燃料がなければすぐに反応が停止するため安全性が高く、放射性廃棄物も100年で100万分の1まで減衰します。燃料も海水から抽出でき、100gの燃料で東京ドーム20個分以上の水を沸騰させられるだけの莫大なエネルギーを得ることができます。もしこの夢のようなクリーンエネルギーを実用化できれば、MPI(多次元貧困指数)の差も解消できると考えられています。
最後に、君たちのような次の世代の主役にバトンタッチすることになります、期待しています、と未来を託していただきました。今回の講演会は、核融合を使った次世代のクリーンエネルギーの担い手としての将来に気づくきっかけになったかと思います。
梶田信教授、近藤正聡准教授、この度は本当にありがとうございました。