7月24日(金)、高校1年生と2年生を対象に、人間文化研究機構から総合地球環境学研究所から林健太郎教授をお招きして、窒素問題に関する統合科学講演会を実施しました。防災交流館『Mimoro』の広い会場をお借りして、窒素がどのように生活の役に立っていて、けれどもどのくらい自然環境に影響を及ぼしてしまっているのかについて教えていただきました。講演会の最後には、南極に行った時の経験についてもお話しいただき、生徒たちもとても真剣に聴き入っていました。
知らなければ気づけない環境問題について考えるきっかけになる、本当にためになるとても良い講演会でした。この度お越しいただきました林健太郎教授、本当にありがとうございました。
窒素は、タンパク質やDNAのもとになるものですので、無くては生命がなりたちません。ハーバー・ボッシュ法により空気中から人工的にアンモニアを作ることができるようになったことで、いくらでも肥料を使い、人口増加に伴う食物需要を支えています。また窒素は爆薬や化学繊維、青色発光ダイオードなどにも使われており、日々の生活にもなくてはならないものです。
けれども窒素は、使えば使うほど自然界に漏れていきます。例えば、農業で肥料を投入すると、作物は半分くらいしか吸ってくれません。使われなかったもう半分の窒素化合物は土壌から流れ出て水や空気を汚染します。輸入に頼るにしても、結局は窒素の流出を外国に肩代わりしてもらっているだけです。
反応性窒素が自然界に放たれると、沢山の要素が複雑に絡み合い、予測のつきにくい環境変動に繋がります。例えば、地球温暖化、オゾンの破壊、土壌や陸水の酸性化、富栄養化による生物多様性への影響など、多岐に渡っています。
窒素問題は、ひとりひとりがどう考えるかが大切です。フードロス対策も窒素削減に役立ちます。